荒川区・台東区の日暮里動物病院は土曜、日曜、祝日も8時まで診察しております。特に外科手術を得意としており、犬猫などの患者さんはもちろん、飼い主様にも優しい診療を心がけております。
03−5615−2466(火曜午後、木曜全日休診)
東京都荒川区東日暮里6-11-1 筆山ビル1階
内分泌科
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
副腎とは腎臓の近くに位置する臓器で、ステロイドホルモンや性ホルモンを分泌している。
その副腎が異常に働きすぎてしまう病気を副腎皮質機能亢進症という。
症状としては、よく水を飲んでよくおしっこをする、肝臓の腫れ、肝酵素の上昇、お腹が張ってくるなど。
診断はACTH刺激試験やデキサメタゾン抑制試験、空腹時の超音波検査などによる。
病気を放置してしまうと、血栓塞栓症を誘発することもあるため、何か症状が出ていたら治療を開始する。
○治療
トリロスタン(第一選択)
昔の治療薬
・ミトタン
・ケトコナゾール
副腎に腫瘍があれば摘出。
甲状腺機能亢進症
甲状腺とは代謝をつかさどるホルモンを出すところ。
甲状腺が働きすぎてしまうと、代謝がよくなりすぎてしまう。
この状態を甲状腺機能亢進症という。
甲状腺機能亢進症になると、食べる・食べないにかかわらず痩せてきてしまう。
また、肥大型心筋症などの心臓病になったり、肝臓の酵素が上昇したり、毛並みが悪くなったりする。
診断は特殊な血液検査による。
○治療
第一選択は内科療法。
・メルカゾール(抗甲状腺薬)
・食事療法(y/d)
・甲状腺を取り除く手術
糖尿病
糖尿病は、すい臓から分泌されるホルモンの一種であるインスリンが不足または欠乏する病気です。
インスリンは血中の糖をエネルギーに変える働きをしているため、不足すると血液中の糖を下げることが出来なくなり、血糖値が上がり、過剰な糖が尿にも出てきます。尿量が多いために喉が渇き、水を欲します。尿に糖が漏れるため、食欲があるわりに痩せてきます。
糖尿病の治療をしなかった場合は糖尿病性ケトアシドーシスという症状に陥り、命に関わります。
治療は、高血糖や尿糖によって生じる併発症を予防することと、二次的に生じている症状を抑えることを目的としています。
診断
血液検査や尿検査が必要になります。
最近、水を飲む量とおしっこの量が増えた。ご飯をちゃんと食べているのに痩せてきた。などのことがありましたら、獣医師にご相談下さい。
治療
以前は1日2回のインスリンの注射が必要でしたが、1日1回の注射で済むインスリン(トレシーバ)が開発されてからはそちらがメインの治療になります。人の糖尿病と同じく、うまくコントロールできれば長期間健康に生活できます。
予防法
肥満は糖尿病を誘発する因子ですので、お食事のあげすぎには注意して、適度な運動もしつつ、適正な体重を心がけるようにしてください。
また、定期的な血液検査や尿検査をすることで早期発見につながります。