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口腔外科

犬歯のフラップ(口鼻瘻管)

犬歯や一部の臼歯は根元が鼻道(鼻の穴)に非常に近く穴も大きいため、ただ単に抜歯すると、鼻と口が繋がってしまう‘口鼻瘻管`という状態になってしまう場合があります。

口鼻瘻管

ですので抜歯する際に歯肉の‘シングルフラップ法`という特殊な処置が必要になります。

これは、犬歯を抜いたところに出来た穴を歯肉で塞ぐというものです。

犬歯のシングルフラップ

口蓋裂

上顎の蓋の部分に穴が開いていて、鼻道とつながっている状態を口蓋裂といいます。

放っておくと栄養不良や鼻道に食べ物が入ることによる誤嚥で命に関わります。

穴の開いた硬口蓋(上顎の部分)

 

治療

第一選択は外科手術で当院では双茎前進フラップ法を主に用いています。

ただ、問題になるのは幼い子の場合が多いためチューブフィーディングなどで育つのを待たなければいけないケースも多いです。

唾液腺切除(唾液腺嚢胞

唾液を分泌する組織である唾液腺は稀に導管(口腔内に唾液を分泌する管)が詰まることがあり、そうすると唾液腺に唾液が貯留して、どんどん腫れていきます。

 下顎腺の 唾液腺嚢胞

 

治療

根治には手術。内科的に唾液を抜去するだけでは導管は詰まったままなのでまた貯留してきてしまう。放っておくと感染などを起こすリスクがあります。

軟口蓋過長症

軟口蓋過長症とは、喉の奥にある気管と食道を分ける軟口蓋という蓋が通常のワンちゃんよりも長く、それが原因で呼吸困難になる呼吸器系の疾患です。
短頭種症候群とよばれる症状の一種で、ブルドックやパグなど短頭種の子にみられます。

鼻腔が生まれつき狭いと呼吸の度に圧がかかり、軟口蓋が引っ張られるようになります。
これが繰り返されることで、軟口蓋過長症になってしまいます。

                         矢印が軟口蓋

 

治療

内科・・・呼吸困難になるなど重度の場合はステロイドなど。物理的な閉塞なので内科では根治は

     見込めません。

 

外科・・・鼻腔の拡張および軟口蓋の部分切除を行います。支持糸をかけて扁桃腺などをランド

     マークに切除します。

抜歯

わんちゃん猫ちゃんの口腔ケアは人間と違ってなかなか難しいと思います。

平均寿命の伸びも相まって近年非常に歯周病が増えています。

歯根部が本来の機能を失ってしまった歯は上顎は特に根尖膿瘍や口鼻ロウ管などを起こし、体に害をなしてしまいます。

そういった場合は抜歯が必要になってきます。

処置

エレベーターで歯と歯槽骨をはがし抜歯を行ったり、3根歯とよばれる頑丈な歯は分割して抜くこともあります。

   3根歯を分割している

下顎切除

下顎にできた腫瘍で適応となります。

術後は舌がしまえなくなったり、よだれが垂れるなどの合併症が起こります。

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