荒川区・ 台東区の日暮里動物病院は土曜、日曜、祝日も8時まで診察しております。特に外科手術を得意としており、犬猫などの患者さんはもちろん、飼い主様にも優しい診療を心がけております。
03−5615−2466(火曜午後、木曜全日休診)
東京都荒川区東日暮里6-11-1 筆山ビル1階
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整形外科
レッグペルテス病(レッグ・カルベ・ペルテス)
遺伝性あるいは外傷性に股関節を形成する大腿骨の大腿骨頭という部分への血液供給が滞る。
すると、大腿骨頭が壊死を引き起こし、激しい痛みを生じる進行性の病気。主にトイ・プードルなど小型犬の成長期に発生する。
放置すると大腿骨頭の骨折などを引き起こし、負重ができなくなる。
○治療
激しい痛みが続き、また痛み止めでは制御できない程になるので手術が適応です。痛みを取り除くのが手術の主な目的です。
痛みの発生源である大腿骨頭を切除して、筋肉や関節包で後ろ足を維持していく形になります。
・大腿骨頭切除術
前十字靭帯断裂
前十字靭帯とは大腿骨と脛骨の間の靭帯であり、膝の関節が内側に曲がり過ぎなくしたり、前方に行き過ぎないようにする重要な役割を担っています。
原因
靭帯の変性、肥満、免疫介在性などが考えられています。
症状
靭帯断裂を生じると、膝関節は不安定な状態になります。激しい痛みを生じるとともに、慢性的に関節炎を起こし膝の関節にダメージを与え続けます。
また、治療をしないと高確率で反対側の膝の関節の前十字靭帯の断裂を起こすといわれています。
診断
整形外科学的検査:筋肉量や関節の腫脹を評価し、シットテストや脛骨のドロアーテストおよびティビアルコンプレッションテストを行い膝関節の不安定性を検出します。
レントゲン検査:脛骨の前方変位、関節液の増大などの評価を行います。
関節液の検査:関節液の量や粘調性、色調、細胞成分などを評価します。免疫介在性の関節炎や関節内の腫瘍性疾患の鑑別検査として有用です。
完全断裂した前十字靭帯 部分断裂した前十字靭帯
左のレントゲンでは脛骨が明らかに前方変位した膝関節が見て取れます。
治療
前十字靭帯が物理的に断裂している状態ですので、手術が適応となる疾患です。
前十字靭帯断裂に対する手術法として関節内固定法、関節外固定法、関節安定化術などが考案されています。
当院では一般的な関節外固定法の一つであるFLO変法、タイトループ法、TPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)によって治療しています。